ココントコロの大変だった出来事編

By masa 2011/10/13 2 Comments 0 Min Read

先日まで賃貸の問題で頭を悩ませていました。
ようやく解決したので、こうやってblogに書いても良いもんかとも思いましたが、記録として残しておこうかと思います。
*以下、長いです。


家はじいさんの代から、二軒ほど小さな貸店舗をやってるんですよ。
今はどちらも居酒屋なのですが、一軒は二階建ての店舗付き住宅。もう一軒は平屋建ての店舗付き住宅です。
二階建ての方は長い付き合いで、旦那さんが亡くなってから奥さんが続けて営業をされています。

もう一軒は14~5年くらいでしょうか。
元はラーメン屋さんでして、お客さんも増えたのか少し離れた所に駐車場付きの店舗を建てまして、そちらに移転して今でも営業されています。

その後、もう店舗はボロボロになっていて、取り壊しが立て替え等と思っていて貸し出すつもりは無かったのですが、ある人がこのままで良いので貸して欲しいと来たそうです。
普通は修繕等は貸し主の方で行なうのが基本ですが、借り主が内装や雨漏りを直して使うので、安く貸してもらえないかとなったそうです。
まぁ、自分で直して使うならこちらは一切面倒を見ませんが、それでも良いならと言う事で店舗と横の変形の土地を駐車場として貸す事になりました。

こちらはまぁ、色々と内装をいじったり、外装までも改装したりと確認もせずに色々とやっていましたが、とりあえずそういう話しで貸してありますから、文句も言わずいました。
そういった経緯も有るので、こちらは修繕費用を考えませんのでずっと家賃も上げずにいました。

昨今の不景気もあるのか、ここ数年は家賃が滞る事も多くなり、こちらからも確認の電話をしたり等もしてました。
そんななか9月の中頃に借り主から電話が有りまして、「収益を上げたいので駐車場部分にプレハブで焼き鳥の屋台を出したいので、許可を貰えませんか?」との話し。
こちらは駐車場として貸している所。プレハブとはいえ、焼き鳥屋なのでガスや電気、給排水等の設備接続等もあります。以後の固定資産税や建ぺい率等も問題になってくるやも知れません。
色々考えましたが、家賃の滞納も有るしリスキーだと判断して断ったところ、「もうプレハブを設置してある。邪魔になるので道路との境のブロック塀も撤去してある。お金も掛かったのでなんとか許可してください。」と言ってきました。

こっちとしては許可もしてないのに設置して、しかも塀まで壊してしまったとなると話しは変わってきます。
許可をしていないから即時撤去をしてくださいと通告しました。

数分後、借り主が工事を請け負っている業者の人を伴って家にきました。
ここからがこの業者が間に入った事で話しがこじれる事に…….

この業者、借り主の古くからの知人で、この不況に苦しんでいる姿を見て援助を申し出たと言ってきました。
「許可をしないで工事を始めたのは申し訳ないが、このままでは家賃を払うどころか終いには首をくくらなくちゃ行けなくなる。だから僕の方で投資をしてこの工事をしている。これからの為にもやらせて欲しい。」との事。

まぁ、こちらは素人ですが物事を知らない訳ではない。
「いくらプレハブでも場所によっては建築申請も必要だし、固定資産税の問題とかも有る。そう勝手にやられても困る。」と返答すると、

「いや、一坪の建物で建築許可はいらない。プレハブで地面に固定はせずに基礎に乗っけるだけ。だから建坪も変わらないので税金も問題は無い。じゃぁ、今までの家賃から¥7,000アップして払いますし、遅れた分は自分が変わって払うから許可してください。」と言ってきました。

なのでこちらも
「建築許可は大丈夫だとしても、今の建物と別棟として建てる事だし、許可は出来ない。一体、どう営業するつもりなのか?」と尋ねると、

「プレハブとの間に通路を設けて行き来する。」

と来たよ。
おいおい、それなら既存の建物との接続でしょ?建築許可はいらない建坪でも、増床扱いになるでしょ?と。

「なら屋根だけ繋げて壁も床も作らない。建物はいじらないから大丈夫だ。とにかく、ボロボロの状態の店舗を自分らで直すからという話しで契約をしていて、今までも修繕の請求をしたことはないはず。だから今回もお願いします。」だそうです。

「ここで話しをしていても埒があかないので、色々とこちらも調べたり相談したりしてから返答します。建家の修繕は了解していても、それ以外の部分。決まるまでの間、こちらも承諾した訳ではないので、営業を始めたり、作業を進める事はしないでください」とお願いをしてその日は終わりました。

翌日、朝方業者が家にやってきて、
「知り合いの不動産屋に聞いた所、やっぱり屋根を繋げるだけでも固定になるので税金に変更が出ると言われた。迷惑をかけるのは悪いので接続はしない。不動産屋に心情的に不愉快な思いをさせてるのだから、丁寧に説明して納得してもらうしか無いと言われたので、説明に来ました。よろしくご検討ください」だそうです。

それから一応市役所に行って地目を確認したり、建築指導課に行って相談したり、こちらの間に入っている不動産屋に確認したり、近所の知り合いにも相談したりしました。

その間、たまに現地を確認しに行くと中に厨房機器が搬入されたり、上水道が接続されてたりと、全く作業を進めないという約束は守られていない様子。

しょうがないので3つの契約に関する変更点を提示し、許可を使用と思いました。
1.駐車場料金をやめ、業者が提案してきた金額の家賃に変更をする。
2.契約年数を3年から2年に変更。
3.業者に連帯保証人になってもらう。

1は向こうが提案してきた値段なので問題はないだろうし、駐車場にプレハブを立ててしまうので実際は車を止める事は出来なくなってる。駐車場として料金をとっていると、無理矢理はみ出した形で車を停められても迷惑になる。
2は店舗契約としては期間が短いかもしれませんが、あまりにも勝手に工事をしてしまう事や、家賃滞納が頻繁だったりするので、更新時の再検討を行なう為に短くしました。多少負担増にはなってしまいますが、更新時事務手数料等はこちら貸し主が負担しているので、理解をしてもらおうと思いました。
3はそこまで経営に助言をし、投資をするとして家賃の遅れる分は自分で払うとするならば、こちらもその意見を確実にするには連帯保証人になってもらおうと。そうしないと家賃の滞納時や不払い時にはこちらの損害が大きくなってしまうからです。

一応、この話しに正当性があるかはこちらの委託している不動産屋に確認。法律や一般通例に違反逸脱していない事を確認しました。

以上の変更点を借り主に提案。了解を得られたので、一応業者に連帯保証人の了解を得られれば作業を再開しても良いと連絡しました。

そうしたら翌日業者から連絡がありまして、「2と3については受け入れられるが、1については店舗と繋がる接続工事が出来ないのであれば高すぎるので納得がいかないとの事。
たしかにこちらでその家賃は提案したが、その話しをした時は接続をさせてもらう話しの時で、その後に接続しないという話しにしたのだから、家賃は納得いかない。」と言ってきました。

自分は仕事に行っていたので、うちのかみさんが対応。
まくしたてられるので、おかしな事を言ってはいけないと言う事でこちらに連絡をし、直接話しをすることにしました。

こちらから電話をすると、やはり上記のような意見。
たしかにお互いの認識の違いが有ったかもしれないが、ではあれだけの事をしているのに家賃の変更はなしでやってくれとの事ですか?と問いかけると、
「なら間に扉を付け、折りたたみ式のパネルで壁を作り、営業時間以外は接続解除出来る様に工事をする。逆になんの不満があって許可しないのですか?」という答えに。
こちらも落ち着いて、「心情的と言われるかもしれませんが、それは大きな改築だと思う。さらに月末の期限にちゃんと家賃が振り込まれるかを待っていましたが、一ヶ月分は振り込まれましたが未だ一ヶ月分の滞納があります。とても今までの事を流して信用するに値するに至ってません。」と答えました。
それでも色々とそれなら2年契約は短いとか、そんな状況だと自分も連帯保証人にはなれませんと言い始めたので、「正直な話し、感情的になったと取られるかもしれませんが、家賃を滞納していてそこまでお金をかけて、家賃が上がったとしてこれから正常に経営出来ていくんですか?ちゃんと家賃を払える様になるとは思えません。もう申し訳ないが3つの提案は白紙に戻させてくれ。もう一度新たに検討します。」と提案。
業者は慌てたのか「何が気に入らないのですか?こちらは提案をのむと言ったじゃないですか。」と言い始めました。
「先ほど接続が出来ないのにその家賃は高いので納得出来ないとおっしゃいましたよね。それにこちらの許可をなしに工事を始め、作業を止める約束をしたのに様々な作業をしていて給排水までしているではないですか? こんな状況で口頭でおいそれと決める事は出来ません。直接あって話しをしましょう。それに連帯保証人でもないあなたと賃貸契約に関する取り決めをするのはおかしいですよね。借り主を交えて、言った言わないにならない様に書面に起こしながら、お互い確認しながら話し合いましょう。」とさらに提案。
そうしたらだんだん焦ってきたのか「水道はすぐにでも外せる簡易的な物ですよ。検査に間に合わないといけないので、作業してしまいました。でも直ぐに外せます。」といだしましたよ。

もうここからは畳み掛けるしか無いですね。
「ちょっと待ってください。検査にまにあわないと言いましたが、それは保健所の検査ですか?こちらはまず設置の許可すら出していないのに、保健所の検査の日にちを決めているんですか?」と。
「いや、そんまだ保健所の検査は決まっていないですが、すぐにでも検査が出来る様にしないと、オープンに間に合わないので」。だんだんボロがでてきました。(笑)
「なんですか?許可も出していない、契約もしていない状態でオープンの日が決まっているんですか?それはどう言った事ですか?」
「いや、内々で話していただけで決定ではないです。でも早く決めてもらわないと、頼んでいる職人や資材を止めおく事になるので、こちらも顧問の弁護士に相談してその損害賠償などを話さなきゃ行けない。」とポソリと。

そう来たらとどめですかね。(笑)
「すいません確認なんですが、今わざわざ弁護士と損害賠償の話しとおっしゃいましたが、それはこちらに対する損害賠償を請求するという意味合いで話しましたか?」とね。
向こうはあわてて、「そういった意味合いは無いです。そう聞こえたらすいません。借り主さんと家との契約なので、貸し主さんに損害云々と言う話しではないです。」と言いました。
なので、「そうですよね。わざわざそういった話しをするからには、こちらにも損害が請求されますよというプレッシャーにも聞こえましたから、確認させていただいた訳です。勿論、そういった意味合いだったらこちらも色々と手を尽くして様々な対応をさせていただかなければなりません。こちらはあなたと工事の契約どころか賃貸の契約も連帯保証人になる事すらもまだしていないですから、こういった話しをする事自体が全く筋違いなことですから。」
「いや、そう聞こえしまったらお詫びします。」と言ったので最後に畳み掛けて、
「最後に確認をさせてください。まず最初に借り主から電話はあったときに、こちらは許可出来ないと言いました。そうしたらその時には既に無許可でプレハブの設置をしましたね。さらに隣接する道路との境界であるブロック塀を無断で取り壊しをしていましたね。こちらは許可出来ないのでプレハブを撤去してくださいとお願いしましたね。そこで再度検討して欲しいと言われたので、検討する間作業は中断して欲しいといい、了解をしましたね。ですがさらに機器の搬入をし、電気工事や水道工事を進めてしまいましたね。ここまでの時系列は間違い有りませんね?」と告げると、
「その通りです。」との返事が有りました。
「そういう事です。だから新たに検討をしますので、時間が掛かって申し訳ないが、お願いします。」と言って終了。

こちらでは賃貸契約に伴う著しい信頼関係を壊す項目に当たると判断。次回の更新を待たずに半年程の猶予を待って、契約解除をする方向に傾いていました。

ところが二日程たって先方から「プレハブでの営業は断念して撤去をします。」と連絡が。
良かったと思いつつも、あとはもう少し突っついてこちらの立場を明確にしておこうと思いました。

改めて業者と連絡をしたところ「迷惑をかける事になるので、プレハブは撤去します。その分少し中を改装して購入してしまった機器を入れて中で営業します。取り壊した塀は責任を持って直しますが、元々今の建築基準法に合わない塀だったので、こちらで基準に合う様に作っておきますから」と言ってきました。
なんだか優位に立とうと思っているのか一言多いね、この人はいつも。(笑)
もちろん黙ってはおかないですが、「当たり前ですよね。その塀は現行の基準になる前に設置した物で、当時の基準に沿って立てられたものです。それを勝手に壊して再度設置するのですから、今の基準に沿って直してもらわないと困ります。それと今後は内装を変更するのは構いませんが、家主として把握をして置きたいのでどういった工事をするのかを報告してください。」として本件は終了。

ブロック塀はどうでも良かったのですが、プレハブ以外にも色々と荷物を置いている現状。プレハブを撤去しても車を置けないはず。
事前の調査で隣接する他の人の土地と駐車場契約をしていて、そちらは半年以上料金を滞納。今年度をもって契約破棄にされているのを知っているので、塀が無い事で無理矢理はみ出て車を駐車されても困りますからね。
ちゃんと塀を戻してもらって車を置けない様にしておかないとね。
まぁ、素人だと思ってなめちゃいけないよと言ったお話でした。

はぁこんな事が一ヶ月程続いて疲れました。
これ以外にもいろいろと別件でありまして、そんなこんなに謀殺されていると、やっぱり今の仕事を続けながら家の仕事をするのは無理が有るなと感じました。
普通の会社員でも難しいでしょうが、時間や休日に融通が利かなすぎる。というか、この仕事ラブな方々が多いので、なかなか理解はしてもらえないです。

こうして精神が削られていくんだなぁ……….

2 Comments

  1. ditzyzesty より:

    masaさん、こんばんは。
      
    昨日はお疲れさまでした。
    おかげさまで、楽しい時間を過ごすことができました。

    この手の話はよく聞きます。
    どんな人でも、それなりに勝手な理屈があるんだな、と感心(感心もしていられないけど)

    私も裁判で最高裁までいって、昨年末負けました。
    4年半掛かりましたが、弁護士なしだったので仕事がほとんど出来ず. . .
    反省することは多々あります。
    常識はずれな人間は、常識からはずれていても自己正当化します。
    それで強固に意思を固めていて、金があるので弁護士3人!!!
    こっちは被告で弁護士なし!
    勝負は最初からついているらしい?!
    それが負けるまでわからない、という世間知らずでした。

    私も折りをみてブログにするつもりです。

  2. masa より:

    ditzyzezestyさん>

    先日は突然お邪魔させていただきまして、有り難うございました。
    楽しかったと共に、凄い刺激的でした。
    大変でしたが、最初から根気よく落ち着いて対応すれば、大丈夫になるだろうと思ってました。

    そうそう、帰りにふとナビを見たらちゃんと工房が載っていました。
    これで次は迷わずに行けます。(笑)

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